【蔵見学】雪中梅を製造する丸山酒造場に行ってきました!

2015年3月24日(火)に当店の地元にある雪中梅の丸山酒造場に蔵見学に行ってきました。
今回の訪問は、地元上越市の酒店のメンバー有志が集まる「酒らぼ」の8名で伺いました。
数日前まで春を感じるような暖かなお天気だったのですが、この前日から真冬に逆戻りしたような寒さの日でした。

この日は丸山酒造場の丸山専務と小林製造部長のお二人に、4人ずつに分かれて本蔵の中を案内して頂きました。
こことは別に隣接したところに茜蔵という普通酒を主に仕込む蔵があります。

タンクの口が並ぶ仕込みの部屋から見学開始
私は丸山専務と共に、まずは仕込み中のタンクの口が並ぶお部屋から案内をして頂きました。
丸山専務からの説明を聞く

タンクの中では、まさに醗酵中の醪(もろみ)の様子を見ることが出来ます
タンクの中では、まさに醗酵中の醪(もろみ)の様子を見ることが出来ます。
が、しかし、タンクの中に落ちたら大変ですので、このように金属製の転落防止の柵が設けられています。

顔を突っ込むだけで酸欠になる恐れがあるので、手を入れて中の香りを嗅ぐようにします
また、このまま顔を突っ込むだけで酸欠になる恐れがあるので、手を入れて中の香りを嗅ぐようにします。

酒米を加工する現場へ
続いて、酒米を加工する現場へ。通称:釜場と呼ばれる、蒸し器の甑(こしき)があるお部屋へ。
すでにこの日は甑倒しと呼ばれる仕込みが一段落した後でしたので、器具などの洗浄作業などが行われておりました。

丸山酒造場が特許を持つ酒米の洗米機
こちらは丸山酒造場が特許を持つ酒米の洗米機です。
同じ機械が八海山を造る八海醸造でも使われています。

洗米機の上部が見られる小部屋
こちらが洗米機の上部が見られる小部屋。
コンピュータ管理により酒米を投入し、仕込み水で洗い、浸漬まで行います。
動いているシーンを過去に一度見たことがありますが、今日は見られずに残念。

出麹(でこうじ)と呼ばれる出来上がった麹を一時保管する場所
続いて麹室(こうじむろ)へ。この場所は、出麹(でこうじ)と呼ばれる出来上がった麹を一時保管する場所です。
ちなみに、すでにここでの仕込みが終わっていますので、室の中はすでにきれいに片付いていました。

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この場所には神棚がなぜか二つあります。専務も理由は詳しく分からないそうですが、昔の蔵にあったときも二つだったそうです。

麹を仕込む際に使用する麹蓋(小蓋)
こちらが麹を仕込む際に使用する麹蓋(こうじぶた)です。酒造りの肝の一つである麹造りに欠かせない道具で、丸山酒造場の雪中梅では普通酒を除く、吟醸特別純米特別本醸造本醸造は、手間がかかりますが、良い麹が出来ると言われる蓋麹法(ふたこうじほう)で麹が造られます。
この麹蓋の中央は盛り上がって湾曲しております。これは麹造り中の麹の温度を均一にするための先人の知恵なのだそうです。

小蓋も今期の役目を終えてきれいに片付けられています
こちらの小蓋も今期の役目を終えてきれいに片付けられています。
杉から作られているそうですが、杉の産地によっては香りが強すぎたりするので、ある地域の杉で作られたものを使用しているとお聞きしました。
杉の香りが強いと、酒にもその香り(木香)が移ってしまうそうです。

蔵人が櫂棒(かいぼう)と呼ばれる醪(もろみ)をまぜる道具で櫂入れ(かいいれ)の撹拌作業を行っていました
再びタンクの口がある上部の部屋へ戻ってくると、蔵人が櫂棒(かいぼう)と呼ばれる醪(もろみ)をまぜる道具で櫂入れ(かいいれ)の撹拌作業を行っていました。

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こちらが先ほどの櫂入れ作業を行っていたタンクの下です。タンクの高さは7~8メートル位ある2000kg仕込みのタンクです。
完成した醪はこの下からパイプを使って出される仕組みです。

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こちらが完成した醪を搾る機械で、通称:ヤブタと呼ばれるお酒を搾る機械「薮田式自動醪搾機」です。
イメージとしては袋の層が何層もあり、その層に醪が入れられ、圧力を徐々にかけてお酒を搾る機械です。
多くの蔵元で使用されているので通称:ヤブタと言われます。

この日はこのヤブタが稼働していて、ちょうど本醸造が搾られていました。
ちなみに日本酒業界では、お酒を搾ることを上槽(じょうそう)と言います。酒税法では、この上槽を経なければ「清酒」と名乗ることが出来ません。


※動画はピントを合わせるレンズの音が入ってしまいました^^; 更には手ぶれ補正がYouTube側でかかって、字幕が歪んで見えるのはそのせいです。。

この搾ったばかりの市販されない
この搾ったばかりの市販されない"雪中梅 本醸造 しぼりたて無濾過生原酒"(勝手に命名w)を特別に試飲させて頂きました。
このために、当店の車で今日の酒屋のメンバー皆を迎えに行ったくらい、私どももなかなか飲ませて頂けない特別なお酒なのです。

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しぼりたての爽快さと生原酒らしい重厚さを兼ね備える非常に美味しい出来たてのお酒でした。
本当の意味で搾ったばかりのしぼりたて新酒ですよね...贅沢な瞬間でした。

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同じ場所に、昔ながらのお酒を搾る機械「槽(ふね)」もありました。こちらは手作業でより丁寧にお酒を上槽(しぼる)ことが出来る機械です。
鑑評会出品用の大吟醸酒や市販の吟醸酒などに使用されるとのこと。午前中はその作業が行われていたようですが、すでに終了していて残念ながらきき酒は出来ませんでした。。
濾過場と呼ばれる製品にする前の原酒のアルコール度数を割り水により調整したりする重要な場所

感動の瞬間の後にも見学は続きます。
こちらは濾過場と呼ばれる製品にする前の原酒のアルコール度数を割り水により調整したりする重要な場所です。
手際よく機械の洗浄作業を行っていました
この日はその作業が行われておりませんでしたが、地元で面識のある蔵人・内山さんが手際よく機械の洗浄作業を行っていました。

雪中梅の銘柄名が入った陶器製の容器
こちらは見学の途中で見かけた雪中梅の銘柄名が入った陶器製の容器。昔、使っていたのかな~?
これで販売したら売れそうですよね(と、商売っ気を見せてみるw)

瓶詰めを行う場所
こちらは瓶詰めを行う場所です。瓶詰め作業はほぼ自動化されていて、一部ではロボットも入っております。

瓶にお酒を充填する機械
こちらは瓶にお酒を充填する機械です。稼働しているところ、見たかったな~。

試飲できるきき酒用のお酒が並んでます
一通り見学を終えて会議室に戻ってきました。と、そこには試飲できるきき酒用のお酒が並んでます!
ちなみに奥に見えるのは茅葺き屋根が特徴の母屋です。

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よく見ると、出品用の吟醸酒や先ほどのしぼりたての本醸造生原酒も並んでるでは無いですか!
酒屋の皆さんも滅多に飲めませんので、興奮気味にきき酒を行いました。
市販されていない普通酒の原酒、本醸造の生原酒の他に、市販用の吟醸、特別本醸造などがありましたよ。

雪中梅は季節限定品を合わせるとこの時点で全部で6種類
雪中梅シリーズは、季節限定品を合わせるとこの時点で全部で6種類で、普段飲み用の普通酒、本醸造から、季節に合わせて出てくる春・秋限定の純米、夏の特別純米、そして冬の吟醸、特別本醸造と、やぱりそれぞれの立ち位置があると感じます。
もちろん吟醸酒は最高峰だけど、ずっと飲み続けたいのは普通酒、本醸造といった感じで、やや甘口でスッキリとした基本線から、それぞれのお酒の特徴を出しつつも、雪中梅であるという香味のまとめ方が素晴らしいと思います。

最後に質疑応答を経て、専務を交えての懇親会に進みます。
ちなみに懇親会の会場は当店・かじやです。
え?!酒店なのに懇親会が出来るの?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、当店には宴会場もあって、お料理も出せるのです。
マイクロバスに乗って10分ほどで当店に到着!

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酒店の皆さんも当店の宴会場は初めてで驚かれました。
お酒が入ると饒舌になり、話も盛り上がります。あっという間に2時間が経ち、お開きとなりました。

約半日の蔵見学から懇親会まででしたが、非常に濃い時間であったと思います。
地元に蔵元がありますが、中を見させて頂けるのは1年に1度位ですから、貴重な時間でもありました。

やはり実際に見たり聞いたりしないと、この丸山酒造場のこだわりをお客様にお伝えできないですし、それが私たち小売店の仕事でもあります。
「現場に行く」重要性を改めて感じましたし、雪中梅のおいしさや魅力を更にお伝えしないといけないな、と思った日でした。

この場を借りて蔵元の皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

※丸山酒造場では一般の方の見学については、残念ながら受け付けておりませんのでお許しくださいね。

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