日本酒は飲むだけではありません。和食を中心に、お料理でも活躍します。
初心者でも簡単な使い方の一例を紹介します。
■焼き魚を調理する時
魚の臭み取りは、「塩」と「日本酒」です。
あらかじめ塩を振り、臭みの元となる水分を出して、さっと洗ってから魚を焼き、仕上がり直前に酒を塗り焼き上げます。日本酒の効果で、魚の臭みも取れ、ふっくらと香りよい焼き魚になります。
■水加減を失敗して、芯のあるご飯に炊けてしまった時
大さじ1杯くらいの日本酒を振りかけ、よくかき混ぜてから再度炊くと、程よい水分をもった美味しいご飯に復活します。
また、冷やご飯や冷凍ご飯に日本酒を振りかけ、レンジで温めると、炊きたてのようになりますよ。
■ちなみに「料理酒」と「日本酒」の違いは?
料理酒とは、日本酒に2~3%の塩を加えたものです。
海水が約3%の塩分濃度なので、そのしょっぱい塩加減が想像できますね。
なぜ塩を入れるかというと、塩を入れることで飲めなくなる=日本酒では無くなる=酒税がかからない=酒類の販売免許を持たない業者が販売出来るようになる。
ということで料理酒は生まれた背景があります。
現在では規制緩和によって酒類の販売はスーパーやコンビニエンスストアでも当たり前のようになっていますが、規制緩和以前は厳しい許可制度があり、免許を持たないお店は酒類の販売が一切出来ませんでした。
料理酒は酒税がかからないので安価に購入できる、比較的手軽にお料理のコクやうまみを出すメリットがありますが、塩がすでに入っているので使用する量に注意が必要な場合があります。
対して日本酒は、単純にお料理の隠し味や、臭みを消すなどの下処理に使用することが出来るので、塩分などを気にする必要がありません。
使用するシーンによって料理酒と日本酒を使い分けたいですね。