日本酒には難しそうな専門用語がございますが、とりあえずこの3つの用語を押さえれば、あなたも日本酒通に仲間入りです!
精米歩合とは?
玄米の状態を100%とし、削った後の米本体のパーセンテージを示します。
例えば、精米歩合55%は45%を磨いた(精米した)ということです。
その磨いた45%のゆくえは、外側に近い「ぬか」と呼ばれる部分はぬか漬けの原料となったり、上質な飼料になるそうです。また、中心に近い部分はいわゆる「米粉」として飲食店や米菓などのメーカーに渡るようです。
ちなみに普段食べている主食用のお米・米飯用は90~92%ほどです。
お米の表層部には多くのたんぱく質や脂肪などが含まれています。
それらが多すぎるとお酒の味や香りが悪くなってしまうので、削ることにより成分を少なくし、より雑味のない味わいを追求する吟醸酒のために必要な工程となります。
精米歩合が低いほど贅沢なお酒となるわけですが、その分多くのお米(お米の粒の数)が必要になるので、それにともないお酒自体の価格も高くなります。
日本酒度とは?
日本酒の甘口・辛口を判断する一応の数値です。
「日本酒度計」といわれる比重計で、水を±0として、これに対する日本酒の比重を測定します。
液温を15度に合わせ、糖分を中心とするエキス成分が多いほど重くなりマイナス方向に、少ないほど軽くなりプラス方向になります。
つまり、甘口はマイナス、辛口はプラスとなるわけです。
しかし、お酒の味は複雑でこの数値だけでは判断できません。
あくまで目安であり、次に紹介する酸度なども味わいに深く関わってきます。
酸度とは?
日本酒に含まれる乳酸、コハク酸、リンゴ酸等の量を示します。
酸はお酒の旨みやコク、キレに影響します。
多いから単純に酸っぱいというわけでなく、適度な酸は、特に後味を引き締めます。
また、酸の量が多いと味が濃く感じられ、逆に少ないと薄く感じられるようになります。
日本酒度と共に味わいを判断する目安の数値です。
日本酒のスペックに関するまとめ
他にも様々な日本酒のスペック(成分値など)に関する専門用語はありますが、まずはこの3つの言葉「精米歩合・日本酒度・酸度」だけでも分かると日本酒の世界が広がるようになります。
本醸造以上の特定名称酒と呼ばれるお酒のラベルには、精米歩合を表記することが酒税法で義務づけられています。
日本酒度や酸度は、お店でお酒を購入する際に情報を公開している酒屋さんが多くありますし、居酒屋などでもその情報をメニューに書いてあるところもあるので、日本酒選びの一つの目安としてぜひ知っておいてくださいね!