2021年11月3日(文化の日)に、スノーブルー 雪蒼 第2弾「純米大吟醸」が発売となります。
第1弾の成功を受け、チャレンジしたのは
「香りや味わいの重なり」
今回のテーマは、よりブレンド酒らしさを感じて頂くため「香りや味わいの重なり」を意識いたしました。
第1弾はスッキリと感じていただけるなかにも、後半に味わいのふくらみを感じて頂けるよう仕上げました。
おかげさまで日本酒のブレンド酒が持つ魅力や、楽しさを多くの方から感じて頂き、嬉しいお声をたくさん頂戴しました。
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第2弾は最初から純米系で考えていました。
最初に感じる香りはもちろんですが、純米らしさということで「味わいの重なり・複雑さ」を感じて頂けるようなお酒にしたいと取り組みました。
そして、せっかく取り組むのだから第1弾とは異なる蔵元にお願い出来ないか…
そんなところから第2弾プロジェクトはスタートしました。
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今回の打診を快く受けて下さったのは新潟県妙高市にある「千代の光」さんです。
その千代の光酒造の跡取り息子の剣一郎さんは、ちょうど1ヶ月前に皆様にお送りしたメールで紹介した「千代の光 KENICHIROシリーズ」をプロデュースする本人であり、若き酒造家です。
彼は地元の蔵元で積極的な酒造りを行っている一人で、第2弾をお願いするに最適なパートナーであり、ブレンダーとしても知識と能力を持つ方です。
「この中からブレンド酒を造っていこう。」
ワクワクする気持ちが高まりましたが、しかし同時に難産の始まりでもありました。
第1弾は2種類の日本酒からブレンドしました。
第2弾も最初は2種類のブレンドから始めましたが、やはりいろいろとこだわりたくなってきます。
「ブレンド酒らしく、味わいにアクセントを持たせたいんだ。」
「これとこれは比率を変えると表情ががらりと変わるね。」
数時間、そんな会話を交わしながらブレンドを繰り返しました。
自分の鼻や舌の感覚を使うテイスティングを続けていくと疲労感も出てきて…
次第に先の見えない迷路に迷い込んだような決めきれない難しさも出てきます。
さて、どうしようか。。
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この日は大体の方向性を導き出し、改めて後日テイスティングをして決定していこうという事になりました。
その後、何度か蔵元とやり取りを行い、結果的に4種類の日本酒をブレンドした「純米大吟醸」が完成しました。
その味わいは、レモンやグレープフルーツを思わせる柑橘系の爽やかな香り、
ピアノが奏でるハーモニーのように米由来のうまみやコクが重なり、後味のキレがあります。
考えていた理想的な味わい。それらの香味は穏やかでもありますので、きっと食事と合わせても良いだろう、そんな感触を得てブレンド比率が決まりました。
今回は新潟県妙高市出身のアーティスト・青木隆太 氏にラベルデザインを依頼しました。
千代の光の池田剣一郎さんとは同級生というご縁から繋いで頂きました。
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雪国出身でその創作活動にも大きく影響を与えている雪や自然への世界観が表現されていると思います。
スノーブルーというイメージのとおり、雪の白、空の蒼さ。
そして彼が入れた黄色には、雪が持つあたたかさ、太陽の光を表現したそうです。
これは、彼が雪国出身だから感じることだなと私は思いました。
雪は一般的には冷たいといったイメージがありますが、雪国新潟に住んでいると感じる”雪のあたたかさ”があるんですよね。
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さらに青木氏からもブレンド酒を造る段階から、味わいをラベルへの表現にも取り組んで頂きました。
今回の絵画には、実は「重なり」を用いた独自の手法が用いられているそうです。
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このお酒が持つ香味の特徴も加味されたアートラベルをお楽しみください。
今回の純米大吟醸とぜひ合わせてお召し上がり頂きたいのは、サラミソーセージや生ハムです。
サラミソーセージや生ハムが持つ深いうまみと上質な脂が、お酒の持つうまみ、渋み、酸味といった味が絶妙に重なる複雑さと良い感じにマッチします。
特にサラミソーセージの脂のコクとの相性がすごく良かったです。
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と、皆様にまだまだお話したいことはあるのですが、まずはおためし頂きたいです。
そして、第2弾でもブレンド日本酒の新たなる魅力や楽しさを感じて頂けたらうれしいです。