八恵久比岐(はっけい くびき)について
八恵 久比岐のこだわりについて
一、原料米は地元柿崎の契約栽培米のみ
「地酒」にこだわり、原料米は100%地元柿崎の契約栽培米を使用
二、精米歩合は55%以下
米に真の良い部分のみを酒造りに贅沢に使用
三、手造りに徹した吟醸造り
手間暇を惜しまず、一切の妥協をしない吟醸造りを実施
四、上槽後の精製・濾過はしない
搾った後は、一切の精製・濾過をせずに、本来の味わいを製品に
五、火入は瓶燗火入れ、貯蔵は冷蔵ビン貯蔵(5度以下)
搾った後の味わいを保持する為、できうる限りの手間をかけ貯蔵・熟成
六、販売は、蔵元がお願いした管理を徹底して頂く専門店のみ
希少製品の管理徹底の為、販売店を限定
七、ラベルは一枚ずつ手作業にて活版印刷
製品の顔としてのラベルへのこだわり
■故郷柿崎の八つの恵みに心より感謝して、この製品をご提供致します。
新潟県上越市柿崎区柿崎5765番地
頚城酒造株式会社
蔵元 八木崇博
■海にも山にも恵まれた自然豊かな地で造られるお酒
海にも山にも恵まれた自然豊かな地で造られるお酒
日本三大薬師の一つとして数えられる霊峰米山のふもとに位置し、 日本海の恵みも豊かな新潟県上越市の北部に柿崎区に頚城(くびき)酒造はございます。
西は日本海、東は米山山麓と車なら約1時間で海と山の行き来ができる非常に自然に恵まれた地です。
山間地域には平成の名水百選に選ばれた「大出口(おおでぐち)泉水」があり、 水質は新潟の湧水らしい「軟水」で、米作り、酒造りに使用される水に非常に恵まれた地域です。
▼大出口泉水について
緑豊かな尾神岳の中腹にあり、豊富な水が一年を通して枯れることなく湧き出る名水です。
一日に約 4,000トンも湧き出る水は硬度23度で水温は約8度に保たれています。平成20年に環境省による「平成の名水百選」に選ばれました。
また、新潟県の「輝く名水」にも選ばれています。
※上越市ホームページより引用
■米も作り、酒も造る「人」に恵まれて
米も作り、酒も造る「人」に恵まれて
酒造りを行う蔵人の一部の方は農家でもあります。
春から初秋にかけて原料である酒造好適米(以下、酒米)を作り、晩秋から冬の終わりまで蔵人として酒造りに携わります。
このような農家が冬の仕事として酒造りに携わる、いわゆる杜氏をトップとした出稼ぎ制度を含めた蔵人制度は 全国的に見ても現在少なくなってきておりますが、 昔ながらの米作りから酒造りといった一連の流れでお酒が出来るまでに携わる「人」に恵まれた蔵であります。
つまり自分で作った酒米で酒造りを行うということで、より気持ちを込めた酒造りが行われています。
そんな地元の方々が丹精込めて造ったお酒を販売できる喜びを当店は感じております。
■蔵人の手が多く入る昔ながらの酒造り
蔵人の手が多く入る昔ながらの酒造り
手作業で行われる麹(こうじ)造り
頚城酒造で使用される酒米は、大吟醸などで使用される兵庫県産の山田錦以外は新潟で作られた酒米です。
そしてその新潟産の酒米の一部は、地元柿崎区の農家さんが作る契約栽培米で、地元上越柿崎区の自然の恵みの結晶です。
酒造りは「一.麹(こうじ)、二.(もと)、三.造り(つくり)」と呼ばれる大事な三要素がありますが、 最初の大事な麹造りに直結する蒸米造りでは昔ながらの和釜を用い、甑(こしき)と呼ばれる蒸し器で丁寧に酒米を蒸します。
その後の仕込みは小さな蔵元であることのメリットを活かし、小仕込みで人の手が多く入る酒造りが行われております。
晩秋から春先までこの酒造りは杜氏のもと、計画されたスケジュールに沿って造られていきます。
このような冬の時期に行う酒造りを「寒造り」と言いますが、冷蔵庫の中にずっといるような寒さが続くことが酒造りにおいては好条件だからです。
お酒を造る工程で重要な醗酵(はっこう)においては一定の低温状態が必要とされ、 醗酵途中の温度管理の観点からも冬の気候がまさに最適な環境であると言えます。
また、新潟に降る雪は住む人間にとってはやっかいな存在ではありますが、 空気中のチリや微粒子を包み込み、空気がクリーンな状態になると言われており、 醸造中の衛生面からも冬の厳しい寒さと降り続く雪はメリットがあるようです。
■食事との相性を一番に考えた味わいの追求と日本酒が”繋ぐ”役割を果たす意味について
食事との相性を一番に考えた味わいの追求
日本酒が”繋ぐ”役割を果たす意味について
頚城酒造が目指す酒の味わいはひと言でいうと「料理との相性が良いお酒」です。
日本酒は食事と一緒に召し上がって頂くのが一番であり、あくまで料理の引き立て役に徹するのが理想であると考えていらっしゃいます。
確かに日本酒だけを飲む機会は少ないですし、料理やおつまみが側にあることが多いですね。
また、日本酒は人と人とを繋ぐ役割を持つとおっしゃいます。
例えば宴席でお酒を注ぎ合うのは相手の方との心を縮める役割を持っていますね。
それから、蔵元のある新潟上越出身の方が故郷を思い出すきっかけとして、生まれた地を懐かしむ、そして故郷と繋ぐ酒でありたいそうです。
実は頚城酒造の社長の八木さんとかじやの店長である私、宮崎は、偶然にも同い年で、彼の考える地域で造られる地酒のあり方に共感した一人です。
蔵元、酒店が協力し、地元地域で造られるこの魅力的な地酒を広める努力をするとともに日本酒の文化を継承していく努力を行っていきたいと思います。