「原点に戻る」 2023年1月の大寒波あとに思うこと

「原点に戻る」 2023年1月の大寒波あとに思うこと

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2023年1月は例年見られないような積雪ゼロの景色が広がっていましたが、
下旬の大寒波と大雪で一気にいつもどおりの白銀の世界へと変わりました。
降り始めからの1週間で約1メートル、よく降ったものです。
さて、そんな雪が落ち着いた頃、朝から青空が見られる景色が広がりました。
遠くに見える山は妙高山を主に火打山や新潟焼山などの頸城山塊と呼ばれる山々。
田んぼに降り積もった雪の白さと、雪が降り積もった山々、そして青く晴れ渡った空のコントラストがとてもキレイです。
そうだ。
この景色を見て3年前に「スノーブルー雪蒼」というブランドを立ち上げたんだ…
いつの間にか忘れかけていたあのときの想いが、この景色を見ることで蘇ってきました。
スノーブルー雪蒼はもちろん、もっと自分の地元のお酒を皆様に伝えていこう。
スノーブルー雪蒼のスタートは大吟醸でした。
上越市柿崎区にある頚城酒造さんにお願いをして、「スノーブルー雪蒼」プロジェクトはスタートしました。
2020年秋に日本ソムリエ協会認定のSAKE DIPLOMAを取得したことをきっかけに、
当時はまだ珍しい「ブレンド」を前面に出したお酒を造りたいと、
同い年の八木崇博社長にお願いをして快く引き受けて頂いたのがまだつい最近のようです。
2010年に当時リニューアルした銘柄・越路乃紅梅を通じて知り合うこととなり、
話せば同い年ということで意気投合し、あれから12年お互いを刺激し合いながらこれまでお付き合いさせて頂いています。
そのお付き合いの中で特に力を入れて共にやってきたのが
棚田で酒米作りをして、平成の名水百選「大出口泉水」で酒を仕込む柿崎名水農醸プロジェクトです。
名水を農業用水として活用している棚田で酒米を育て、
さらに酒造りの水として名水を使う、米作りと酒造りの水が共通という
他では出来ないことをこの10年間やってきました。
それらの活動を通して、農家さん達とも知り合うことになり、
酒造りの原点は田んぼであることを意識するようになります。
私は今年で47歳になります。
10年前に思い描いていた熱い想いやイメージにはまだ届いていないと感じています。
もうそんなに若くありません(笑)
でも次の10年に向けて、またもう一度心を奮い立たせ、
この地域の自然や人、そして米作りと酒造りを通じて魅力を皆様に発信したいと改めて強く思った次第です。
雪の白と、蒼い空を見て
初心に戻れたような気持ちになりました。
今年はもっともっとお客様との距離感が近いところで商売がしたいので、
いろいろ動いていきたいと思っています。
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