数々の賞を受賞中のオホロジンが造られるニセコ蒸留所に行ってきました!(その2:ニセコ蒸留所・ジンの製造)

数々の賞を受賞中のオホロジンが造られるニセコ蒸留所に行ってきました!(その2:ニセコ蒸留所・ジンの製造)

目次

2024年9月18日に訪れたニセコ蒸留所の訪問記その2です。

パート1⇒その1:新潟からニセコ蒸留所へ

当店のある新潟県上越市から約10時間、北海道ニセコ町のニセコ蒸留所にようやく到着しました!

ニセコ蒸留所の建物は、魚沼の里にある猿倉山ビール醸造所にそっくりな感じがします
ニセコ蒸留所は、新潟・魚沼の里にある猿倉山ビール醸造所にそっくりな感じがします。
あとでスタッフさんに聞いたらデザイナーさんが一緒。はい、そうですよね。

ニセコ蒸留所の周りの雰囲気は、そうですね…地元の妙高高原に似ているでしょうか。標高は400メートルくらいですが、やはり北の地なので雪深そうですね。

建物の入り口には「 Niseko Distillery」の看板がありました
建物の入り口には「 Niseko Distillery」の看板がありました。
ここから中に入ります。アポがあるとは言え、ちょっとドキドキ(笑)

 

中に入りますと、ドーンと蒸留器「ポットスチル」が見えます。

そしてなぜか暑い。

なるほど、これはポットスチルが出す熱で建物内が暑いのですね!

仕切りも無いから、ちょっと驚き。ダイレクトに蒸留所を感じられますね。

 

スタッフさんに声をかけ、アポがあることをお伝えし、ここから視察のスタートです。

収穫したハッカの乾燥
まずご案内頂いたのが、収穫したハッカの感想の様子。
外での乾燥を行っていました。ほのかにハッカの爽やかな香りを感じます。
ここはウィスキーの蒸留所ですが、同時にジンの製造も行われており、そのジンが今年数々の賞を受賞しているのです。
オホロジン スタンダードが並びます
ニセコ蒸留所のジンは、その数々の賞を受賞中のオホロジン スタンダード。
2024年の受賞歴は以下の通り。
  • World Gin Awards 2024 クラシックジン部門の世界最高賞である「World’s Best」を受賞
  • TEXSOM2024 最高位となる「Judges’ Selection Medal」を受賞
  • San Francisco World Spirits Competition 2024 最高金賞であるダブルゴールドを受賞
  • International Spirits Challenge 2024 ダブルゴールド(最高金賞)を受賞
普段売っている側としては、これは製造現場を見られずにはいられないということで、今回お願いして視察が実現しました!
その他に、このニセコ蒸留所のほか、八海山の魚沼の里などで限定販売されている、ラベンダー、ハッカのタイプがあります。
これは2024年9月時点で、安定した数量が製造できない理由から、当店では販売できない商品です。
さて、ここからは一般の方が特別な見学コースでしか入れない蒸留器のエリアに入れさせてもらいました。
※ここから先の視察内容は、一般の方の有料見学コースでは見せて頂けない特別な対応をして頂いている可能性がございます。あらかじめご了承ください。
ジンの蒸留器
なんか美しくてカッコイイ蒸留器ですよね。しかも想像より小さい。
こちらの蒸留器は、ドイツのArnold Holstein(アーノルド・ホルステイン)社製だそうです。(ドイツ製としか覚えてなくて、あとから調べています^^;)
こちらの蒸留器は「ハイブリッド」タイプと言われ、単式蒸留も連続蒸留も可能のようですが、こちらのニセコ蒸留所では基本的に単式蒸留で使用されているとこのと。
確かに原料のボタニカルを活かす意味では、単式蒸留を選びますよね。
オホロジン スタンダードのボタニカルの一部

こちらが、オホロジンに使用されるボタニカル(自然原料)

ジンの基本であるジュニパーベリーはもちろん、香りに特徴のあるハーブのカモミールやコリアンダー。

 

そしてリコリスルート、アンジェリカルート、オリスルートといった原料も。

ピンときていない私にスタッフの方が「ルートは根っこという意味ですよ」と教えてくださいました。植物の根っこを入れるのかぁ、と驚きました。

実際に香りも嗅がせて頂きましたが、簡単に言えば「土の香り」がしました。

 

このほかにもレモンやオレンジ、柚子などの柑橘類も入っているそうです。

そしてニセコらしい原料ということで、ニホンハッカやヤチヤナギなどニセコ産の材料も使われています。

蒸留器の中では今まさに蒸留中

蒸留器ののぞき窓から、蒸留器内部を見ることが出来ました。

今まさに蒸留の真っ只中。私は初めてこの状態を見ることが出来たので感動モノでした。

 

蒸留器内部の様子を動画におさめました。

粒状のものは「ジュニパーベリー」 ジンの爽やかでスパイシーな香りには必須の原料ですね!

生まれたてのジン
そして、こちらが生まれたてのジン。
蒸留された後、冷却され液体となったジンです。

泉のようにジンが下から湧き出てきているようです。透明な液体がとても美味しそうに感じます(笑)

 

このように見せて頂くと、蒸留器の原理を知っていたとはいえ、 非常に勉強になります。

ジンの蒸留には、ヘッド、ハート、テールという蒸留の段階がある
個人的に印象的だった1つに、ジンの蒸溜したタイミングで呼び名がついていることです。
ヘッド、ハート、テール
つまり、最初と、中盤、最後というタイミングですね。
ここでピンときたのは、日本酒を搾るときも、あらばしり(最初)、中取り(中盤)、せめ(最後)という言葉があること。
どちらも共通しているのは、中盤が良いとされること。
ジンは「ハート」、日本酒は「中取り」という共通点を発見したのが何だか嬉しかったです。
さて、このあとはウィスキーの製造設備を視察です。
ジンの蒸留器の奥には、さらに大きなポットスチルが見えますね
ジンの蒸留器の奥には、さらに大きな蒸留器「ポットスチル」が見えますね。
その3:ウィスキーの製造と貯蔵編へと続きます。

ウィスキーは発売までまだまだ先ですが、オホロジンや、このニセコで収穫された「彗星」を使用した八海山の日本酒は当店で販売中です。

ニセコ蒸留所 オホロ ジン(スタンダード)

ニセコ蒸留所 オホロ ジン(スタンダード)

八海山が北海道ニセコに建造したニセコ蒸留所で造られたクラフトジンです。
ジンの主体であるジュニパーベリーの香り、揮発性のある爽やかな木の香りなどを感じます。
10数種の北海道自然由来のボタニカルを中心に使用しており、和の素材を使用しているせいか、和食とも合わせやすいと感じます。

個人的には、ソーダ割りで、柑橘類(できたら柚子)を軽くおろして風味付けした飲み方が好きです。

 

ニセコ蝦夷富士 純米大吟醸

ニセコ蝦夷富士 純米大吟醸

北海道の酒米「彗星」を使用し、新潟の八海山で 醸造されたお酒。彗星の特性である”淡麗さ”を 活かせるのは八海山ならではと感じます。

華やかなりんご系の果実香、酒質はキレイでスッキリとした中にも、 甘みのあるやわらかさを感じるエレガントな味わいです。

 

 

 

 


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