日本酒「尾神(おかみ)」~神授けし尾神の地を耕し、醸し、未来につなぐ~

15年間、現地で共に汗を流してきた地酒の店かじや・店主の宮崎文徳が伝える「尾神」が持つ魅力と真の価値。

数百年にわたり、枯れることなく棚田を潤し続けてきた名水「大出口泉水」

数百年にわたり、枯れることなく棚田を潤し続けてきた名水「大出口泉水」 

【ブランドストーリー(私たちが尾神を伝える理由)】

神話の時代、天岩戸から放たれた岩が姿を変えたと伝えられる「尾神岳(おかみだけ)」 。 その麓にある新潟県上越市柿崎・東横山地区には、環境省の「平成の名水百選」に認定された名水「大出口泉水(おおでぐちせんすい)」が流れ 、幾重にも重なる美しい棚田が広がっています 。

しかし現在、この誇るべき里山も深刻な人口減少に直面し、集落と棚田の維持が年々困難になっています 。

風土を、そして故郷のアイデンティティを、絶対に諦めるわけにはいかない

その強い決意のもと、地元の蔵元・頚城酒造の代表である八木崇博さんは 、14年前から地元農家有志と共に自ら田に入り 、米を作り、その米と名水でお酒を醸す活動を続けてきました 。

2012年からスタートした、大出口泉水周辺での田植えと、稲刈り

⇒写真は2012年スタートの様子。まだ手探り状態の始まりでした。

農業者を取り巻く環境が激変していく現代だからこそ、そこで作られる米を継続的に栽培・購入し続けることができる「拠りどころ」が必要である 。

里山、農業者、酒蔵、そして酒販店・飲食店と生活者のすべてを繋ぎ 、皆の力で未来へバトンを渡すために結実したブランド 。それこそが、この「尾神(おかみ)」です 。

【私と尾神の歩み ―― 丸15年、現地で見つめ続けた景色】

私、宮崎文徳と尾神地域、そして頚城酒造との歩みは、2012年にまで遡ります。 私の店から車で40分ほどの場所にある尾神岳(おかみだけ)、新潟県上越市柿崎区東横山地域。

 

当店がある上越市三和区からもその美しい山容が日常的に見えるこの地で、頚城酒造の八木社長と地元の農家さん達「柿崎を食べる会」が棚田での事業をスタートしたその最初の一歩から 、私は活動を共にしてきました。

丸15年もの間、毎年の田植えや稲刈りには自ら足を運び、現地で農家さんたちと同じ汗を流してきました。

土砂降りの雨の中で泥にまみれた日も、抜けるような快晴の日も、すべてが大切な歩みです

⇒土砂降りの雨の中で泥にまみれた日も、抜けるような快晴の日も、すべてが大切な歩みです

田植えの日は、土砂降りの雨に打たれながら泥にまみれたこともあれば、じりじりと照りつける快晴の太陽の下で踏ん張ったこともありました。

農作業を終えた後は、毎回大出口泉水の名水をポリタンクにたっぷりと詰めて帰るのが私の定番です。その水でお茶を淹れたり、ごはんを炊いたりすると、やはり格別の美味しさで、「この豊かな水が、あの美味い米を育むんだ」と、文字通り五感でその価値を実感してきました。

実は、2012年に私が参加し始めた当初は、地元の農家さんと協力者を合わせても10人程度のごく小さな集まりだったのです。しかし、この活動の輪は年々広がり、今では多いときには100名ほどの方が農作業に集まるプロジェクトへと成長しました。

今では100名を超える仲間が集まる場所に。作業後のBBQや秋の柿もぎ体験も、かけがえのない思い出です

⇒今では100名を超える仲間が集まる場所に。作業後のBBQや秋の柿もぎ体験も、かけがえのない思い出です。

作業の合間にふと見上げると、パラグライダーの有名スポットでもある尾神岳の空を、色とりどりのパラグライダーが優雅に舞っている――そんな素晴らしい景色を私は何度も目にしてきました。時には皆で柿もぎ体験をしたり、作業後にBBQを囲んで笑い合ったりしたことも、東横山地域に携わる頚城酒造の蔵人の皆さん、農家集団「柿崎を食べる会」の方々と紡いできた、私にとって宝物のような思い出です。

尾神の農作業のあとに、かまどで炊いたごはん、名水のコーヒー、BBQ、柿もぎ体験。そして空にはパラグライダー。

中山間地域が直面する農業の厳しい現実を誰よりも近くで見つめ 、同時にこの土地を愛し、守り抜こうとする人々の体音を感じてきたからこそ、私はこの「尾神」というお酒に込められた一滴一滴の価値を、どこよりも深く、誰よりも熱く、皆さまへとお伝えしていく責任と誇りを持っています。

 

◆ 水の奇跡 ―― 田んぼの水と、仕込み水が「完全に同じ」という贅沢

日本全国に数ある地酒の中でも、これほど贅沢で、そして稀有なストーリーを持つお酒はそうありません。

通常、日本酒造りにおいて「酒米を育てる田んぼの水」と「お酒を醸す仕込み水」は全くの別物です。

しかし、この「尾神」は違います。何百年も絶えることなく湧き出る平成の名水「大出口泉水」の湧水が、そのまま棚田へと流れ込んで極上の酒米を育み、そしてその同じ清らかな水を蔵元までわざわざ運んで仕込み水となるのです 。

普通、田んぼに引く水をそのまま酒造りに使うことなど絶対にできません。それが可能になるのは、山から湧き出たばかりの、一切の濁りがないピュアな名水がダイレクトに棚田を潤している、ここ上越市柿崎区東横山地域だからこそ 。

大出口泉水の水は年間を通じて一定の水量を誇り、下に広がる棚田の農業用水として活用されている。
尾神の酒造り 蔵元頚城酒造にお邪魔して、醗酵中のタンクを見せて頂く

テロワール(風土・土地の個性)という言葉がありますが、米と水が同じ起源を持ち、同じ大地の恵みを吸い上げて出会うことで、これ以上ないほど純度の高い、文字通り「この土地そのもの」を液体にしたようなお酒が生まれます。

15年間、あの冷たくて清らかな水に足を浸し農作業を行い、その水で育ったお米を食べたり、お酒を味わってきたきた私だからこそ、この「同一の水が生む奇跡」の凄みを確信しています。

【日本酒・尾神について ―― 四季を五感で醸す、クリアな食中酒】

尾神」の製品はすべて、東横山地区の棚田で栽培された米のみを使用し、大出口泉水にて仕込まれます 。 味わいが表現するのは、私も15年間見つめ続けてきた「尾神の四季」 。その季節に最も寄り添うお酒が、年に4回、それぞれの季節限定で発売されます。 (通年販売の製品はございません )。

尾神シリーズ 草萌 星涼 黄葉 寒月

すべての製品はアルコール分14度以下 。流行りの「甘旨ジューシー」なタイプではなく、料理の味わいを引き立て、何杯飲んでも飲み疲れしないクリアな輝きを持った「本物の食中酒(火入れ主体・一部生酒)」です 。

また、先入観なく土地の物語と味わいそのものを感じていただくため、全ての製品において精米歩合や「特定名称(純米・大吟醸など)」の表記はなされておりません 。その代わり、使用米と尾神岳での詳細な栽培場所の情報がしっかりと開示されています 。

【四季のラインナップ(ビンテージ表記・720mlのみ) 】

初年度となる2025BY(令和7酒造年度)は、各製品1,500本〜2,000本前後の限られた製造本数となり 、すべてにシリアル番号が掲載されます 。

◆ 【春】尾神  草萌(くさもえ)

尾神 草萌(くさもえ)
  • 原料米: 無農薬 越淡麗
  • 発売時期: 6月
  • 特徴: 名水と新緑の瑞々しさに満ちた春を表現した、尾神のベーシックな味わい(火入れ) 。
  • 小売価格: 720ml 2,500円(税別)
芽吹きの時期に訪れた大出口泉水

◆ 【夏】尾神  星涼(せいりょう)

  • 原料米: 越淡麗
  • 発売時期: 7月
  • 特徴: 夏の夜の星の美しさと、涼やかな名水をイメージした軽やかな味わい(生酒) 。
  • 小売価格: 720ml 2,500円(税別)

◆ 【秋】尾神  黄葉(こうよう)

  • 原料米: 山田錦
  • 発売時期: 10月
  • 特徴: 黄金色に染まる棚田の秋をイメージした、リッチな旨味を持つ味わい(火入れ) 。
  • 小売価格: 720ml 2,500円(税別)
実りの秋 最高の秋晴れ 倒伏せず稲を育てるのは難しい

◆ 【冬】尾神  寒月(かんげつ)

  • 原料米: 無農薬 越淡麗
  • 発売時期: 12月
  • 特徴: 冬の張りつめた大気の中の月のような、クリアで輝きを持つ香りと味わい(火入れ) 。
  • 小売価格: 720ml 3,500円(税別)
冬の間、大出口泉水エリアは雪に埋もれ、容易には近づけない

【未来へつなぐ、私達の約束】

地方を守るとは、山を守り、川を守り、田畑を守り、そこに生きる人々の営みを後世につなげていくことです 。蔵元と酒店の仕事は、そのバトンを次の時代へ繋ぐことができる、間違いなく意義のある仕事だと私は信じています 。

10人から始まった小さな一歩が、100人の笑顔に広がったように。

私が15年間愛し、共に泥にまみれて守ってきたあの美しい尾神の景色が、この先何百年も変わらずあり続けるように 。 当店・地酒の店かじや、そして私・宮崎文徳は「尾神」の正規パートナー店として 、誇りと信念を持ち 、皆さまと共にこの明るく楽しい挑戦を続けてまいります 。

私が現地で感動し、惚れ込んだ本物の里山の物語を、ぜひこの一杯から受け取ってください。

 

酒米を育む水と、酒を醸す水が「完全に同一」という奇跡。

年に4回、それぞれの季節限定で姿を現す「尾神」のラインナップは、下記のリンクよりご注文・ご確認いただけます。

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